稽古自粛の副産物①自主練で痛めた膝の回復

2020.6.18 2020.6.21

緊急事態宣言が解除されました。
うちの会の稽古も、6月第3週から再開です。

ずっと稽古出来ないのはつまらなかったけど、いいこともありました。
自主練で痛めた膝がよくなったのです。

性急な自主練で痛めた膝

1級になった後、色んな人に「初段に向けて、体力つける必要がある」とアドバイスされました。

全く仰る通り!
審査前稽古→他審査の受け→自分の審査と続いたら、潰れる自信しかない。
…いばってる場合じゃないな。

出稽古先で教えてもらった自主練をやり始めた。
稽古ない日は後ろ受け身する。座った状態からと立った状態から最低100回ずつ。

「ちなみに僕は、毎日150回ずつやってるよ。」
つまり合計300回。すごい。

合気道の体力=受け身をどれだけ取れるか、という側面がある。
受け身を回数こなせないと、すぐに疲れて稽古にならない。

毎日後ろ受け身をやり始めた。ちなみに回転しないやり方。
座った状態からの100回は出来る。

問題は立った状態からの後ろ受け身。
最初は60回でギブアップ。
息が切れて、立ち上がれなくなる。

でも、毎日続ける内に70回、80回と出来るようになってきた。
疲れる前に回数を稼ごうと、ドッタンバッタン立ち上がる ← これがダメだった。

そして、ある日100回達成!
やった~!と喜んだ瞬間、右膝内側の筋がブチッとなった。
膝横の靭帯?を痛めたみたい。

膝が痛いと歩くのも怖い

膝は歩行時も座る時も立ち上がる時も、常に使う。
健康な時は何ともない日常の動作が、痛めた瞬間から恐怖になる。
これはぎっくり腰になった時にも痛感した。

関節って大事だわ~。
膝をかばって歩く時「グルグルグルグルグル〇サミン~」のCMソングが頭の中でこだまする。
雨の日は古傷が痛む

稽古で体を傷める

膝を傷めた不便な日々

体を傷めることはカッコよくない

自主練をやめて、様子を見ることにした。
道場での稽古には普通に参加。

後ろ受け身で右膝を曲げて床につけた状態が辛い。
床につける時もだけど、曲げた膝を支点に立ち上がる時はもっと痛い。

本来の形ではないけれど 和式トイレ 体育座りから後ろに倒れて、そのまま立ち上がれば、両膝に負担が分散するから痛くない。

前受け身は最後立ち上がる時に一瞬痛いけど、これは仕方ない。

稽古中、受け身以外でも動きによっては、右膝が痛くなる。
でも瞬間的に痛みが走るだけなので、我慢できる。

性急な自主練をやめても、どうしても稽古や日常生活では膝に負荷がかかる。

膝はなかなか治らない。
その内、曲げ伸ばしの時に痛いだけでなく、ポキポキ音がするようになった。
嫌~な感じ。

稽古中に「膝痛いの?」と気付かれる時もあった。
立ち上がるのが遅かったんだろう。

稲城のO先生は、合同稽古で私が練習してるのを横からご覧になっただけで「膝大丈夫?」と仰った。
普段一緒に稽古しないのに、なんで分かるんだろう?

私もそういう観察力や眼力があれば、合気道上達できるのにな。

稽古自粛で膝が回復

新型コロナ肺炎の影響で、しばらく道場はお休みとなった。
私の膝にとっては良かったのかも。

リモートワークで外出も減った3ヶ月のおかげで、膝痛が消えた。
膝もポキポキしにくくなった。

自分の焦りを自覚し、頭を冷やすこともできた。
「合気道好き。楽しい」だけじゃ通用しない何十年物の肉体、考えて使わないと。

膝を痛めない自主練

自主練で膝を痛めた原因について考えた。
  • 体が固くて、全体的に柔軟性に乏しい
  • 数をこなそうと、反動をつけすぎた
曲げた膝を床に叩きつけて立ち上がっていた。
膝の筋も固かったので、衝撃に耐えきれなかったのだと思う。

考えてみたら「初段の体力育成」が目的なのに、反動に頼っていたら体力つかない。
100回という数字だけに囚われてしまった。

ネットで見ていたら、膝を痛める可能性のある動き方として「捻じる」「衝撃を与える」「深く曲げる」「急激に動く」が挙げられていた。
う~むむ、これらを同時にやってしまっていた…。

「深く曲げる」のが良くないのなら、正座も良くないのかな?
正座から立ち上がる時も、慌てずに段階を踏むことにしよう。
ゆっくり立てば、痺れで引っくり返ることもないし。

膝を守るには、他にも「体重を増やさない」「膝周りの筋肉を強化する」「過度な運動・運動不足を避け、適度に運動する」といいらしい。

長年運動不足だった私は、急激にやらず、少しずつ運動量を増やしていくべきだった。
オンライン稽古でEさんが教えてくださったスクワットもやってみよう。

また徐々に自主練を再開したい。
でも、せっかくの自主練も、やり方を間違えると、ただの膝痛養成になってしまう。

膝を痛めない自主練方法としては
  • 慌てず、落ち着いて取り組む
  • 後ろ受け身は(反動ではなく)腹筋と体幹を使って立ち上がる
  • 回数ではなく、体をきちんと使うことを目標にする
回数を目標にはしない。
体力がついたら、自然に回数出来るようになるはず。

よく「ゆっくり練習しましょう。ゆっくり確実に出来れば、いつでも速くやれるようになります」と言われる。
私はすぐ焦ってしまうので、気をつけようと思う。

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