導く受け~視えないものを感じさせる動き

Day176  A.K.I.鵠沼 2020.1.25  2020.2.7

今日の稽古では崩しの種類を意識しました。
「視えないものを感じさせる」受けってすごいなと思いました。

流れで崩すか力学で崩すか

大きく分けて「流れで崩す」「力学で崩す」があると思った。
もちろん、実際には両方使います。

初心者にとっては、力学の方が理解しやすい。
相手をのけ反らせ、相手の後ろに踏み込むようにして、上から腕で引っかけて投げる、とか。
相手の背後に入り身して、斜め後ろにバランス崩させる、とか。

A.K.I.は「流れ」を重視するところに、その特徴があると、合同稽古のたびに感じる。
見えにくい、感じるしかない、でも出来るようになったら凄い。
TY先生レベルだと流れが視えるみたいで、触れるか触れないかで投げ飛ばすことも可能。

視えないものを感じさせる受け

視(見)えないと言えば「自分の重みをかける」というのも、悩ましい。
「重さ」は「動き」と違って目視できないから。

今日の両手持ち呼吸投げでは、受けのKさんの「今重さかかってるよ!」「あ、切れたね」の掛け声と自分の感覚が同じだった。
嬉しい。
ちょ~~っとだけ分かったかも?
両手持ち呼吸投げで重さを掛ける
呼吸投げで結びが切れる
上の腕を張って、ずっとそこに重さをかけておく。
その手の位置は動かさず、重さ保ったまま、自分が抜けて相手と並ぶ。
そのまま下へ沈み、腕は下へ落として投げる(前受け身)

先生や先輩の受けは、動きを通して「こうだよ」と導かれる。
取りのはずなのに、コントロールされてる気がするぞ。

それにしても、重さを腕に掛けられたまま、投げられるとブワンとなる。
受け身しようと踏み切る必要ない。
純粋に空間に放り投げられる。

螺旋を描いて投げてくれるから受けられるけど、直線で落とされたら無理だ。
重さの威力を感じます。

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ここから下は たまに意味不明な 稽古備忘録です。

力学重視の練習

流れと力学、どちらを重視してるかの分類は、私が勝手に分けました。
先生がそう言ったわけではないです。
どの技も本来は両方の要素があるし。

一教運動

自分の作業台に落とす。
肘は曲げず、鉄棒にのる時のようにググッと自分の上半身の重さを手にのせる。
肘を曲げると、そこで力を吸収してしまって、上手く重さがかからない。

でも私の場合、腕を伸ばすと、相手のお腹=相手の有利な作業台へ押し込んでしまう。
難しいなあ。

自分の重さを伝えて、相手を落とす。
これが一瞬で出来れば、相手が対応しようとする前に崩せる。
そうすれば、一教でも小手返しでも呼吸投げでも、簡単に掛けられる。

すっごく会得したい!
しかし、先は遠そうだ…。

片手持ち一教(表)

さっきの練習を生かして、持たれた腕に一瞬で自分の重みをかけて相手を崩して一教。

どうしても腕で引っ張ってしまう。
その場でやるのが難しければ、体ごと後ろに下がる。

相手の体勢が崩れたところで、前に踏み出して一教。
相手の肩口に自分の重さをしっかり載せて低くする。
ここで相手が手をつくくらい落とさないと、一教にならない。

片手持ち二教(裏)

これも持たれた腕に自分の重みをかけて崩すところから。
二教を掛ける時は、しっかり自分の肩口に相手の腕をつけて逃さない。

両手取り十字投げ

腕とられてからだと大変なので、腕を交差して伸ばし、相手が来たところで入身転換。
相手の上の腕を下から取り、もう片方の手首つかむ。
つかんだ手首を(伸ばさせた)上の腕に下からひっかける。

相手のお腹の前に踏み込みながら、螺旋描いて落とす。
相手の脇に踏み込むのは、大きい相手だと崩れにくい。

両手持ち呼吸投げ

上の腕を張って、ずっとそこに重さをかけておく。
その手の位置は動かさず、重さ保ったまま、自分が抜けて相手と並ぶ。
そのまま下へ沈み、腕は下へ落として投げる(前受け身)

流れ重視の練習

座技正面打ちでゴロゴロ運動

見取りに呼ばれる。
「真剣な正面打ちでね」
えいっと打ち込むも、流される。

おかしいな。
絶対に届く間合いなんだけど。
次のを打ち込もうと起き上がる時から、すでに腕?空間?で流される。

催眠術にかかってるのかな。
Kさんの目や腕を見ないようにして、打ち込んでみた。
変化なし。やっぱり催眠術じゃなさそう。

相手の腕じゃなくて、足が動き始めた時には対応しないと打たれちゃう。
よく先生方が『技に遅刻するな』『遅れるな』って仰るのは、これね。

体ごと避けてるのかと思ったけど、胡坐かいても同じだった。
「TY先生のゴロゴロ運動と同じ。遠いとイメージつかみにくいから、近い間合いでやってみましょう。」

打ち込まれる、という具体的な行動がある分、動きやすい。
とは言え、腕を見ていると遅れる。

正面打ち呼吸投げ

さっきの練習を生かして、流れを合わせて投げる。
S先生「風見鶏になったつもりで。流れがきちっと合えば、腕も必要ないよ。

相手がまっすぐ来ると、無意識に下がってしまう。
「相手から離れない。」
風を受け流す風見鶏のように、クルクル回るのをイメージしながら動く。
タイミングの見極めが難しい。

天地投げ

これも、流れで崩す方がやりやすいらしい。

(表) 相手が取りに来るのを誘い込みつつ、踏み込んで投げる。
少しでも遅れると、がっちり腕つかまれてしまう。

腕つかまれたら、流れは止まるので、力学で崩す方向に切り替える。

(裏) 相手が向かってきた時から、裏へ動き始めて誘い込む。
相手がつかんだ時、天の腕は頂点にあって、そのまま相手を行かせるようにする感じかな。

失敗したら、流れが途切れた瞬間に力学で崩す方向に切り替える。
相手が体勢立て直す前に投げる。

両手取り呼吸投げ

吸いながら肘を曲げ、吐きながら相手を落とす。
S先生「息を吸うと体が伸びる。吐くと体は縮む。呼吸で相手に合わせる。

体は移動しない。
タイミング狂ったら、ぶつかられて吹っ飛ばされそう。

移動する時は、相手とお腹ぶつかるギリギリで、接しそうな点を軸にして回る。
前側の腕を下、後ろ側を上にして、相手を大きく回転させるようにして投げる。
呼吸と動きを合わせる。

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