回転投げは難しい

2021.7.25 2021.9.8

回転投げは難しい

回転投げは取りも受けも難しいです。

取りが受けに遠慮すると、技が全く成り立ちません。

審査時に、グダグダになりやすい技のひとつです。


最初の崩しが肝心です。

受けの体勢を完全に崩し、お腹の前で「自分の荷物」くらいに掌握します。

相手の頭を畳スレスレまで下げ、片腕は床に垂直になるくらいに立てる。


受けは頭下がって周りは見えないわ、身動きできないわ、腕立てられて体が捻じれて辛いわで「どーにでもして頂戴」って感じになります。


そこまで制御したら、投げます。

(表) はそのまま前へ体ごと出て投げる。

(裏) は相手のお尻の後ろに踏み込み、180度入り身転換しながら遠心力で 放り出す 投げる。 


最初はよく回転投げの受け身に失敗しました。

厚木の故O先生に投げられた時なんか、竜巻に巻き込まれたようで、ドベチャと顔や腹打ちしてたもの。

圧倒的な遠心力!!


T先生「受け身は足。慣れないと、足がついていけず、頭から行っちゃう。だから、頭や肩をぶつけて怪我する。」

取りの速い動きについていける脚力がないと、受け身は失敗する

回転投げ (裏) は回りながら投げらるので、受けの難易度が上がります。


そして取りも、相手が安全に受け身できる位置を見極めて投げる必要があります。

これが意外と大変。


投げた所に、他の組の受けが飛んできて、ぶつかる可能性もある。

新しい人は特に、広い場所で受け身を取った方が安心。


「こっちは畳が切れてる」「あっちは向こうから飛んでくるかも」と投げる場所を探して、グルグル回ってしまう。

180度どころか、360度くらい回ってる時もある。


初めての回転投げ
回転投げは投げる場所選びが難しい
ぐるんぐるん回転投げ
回転投げにまつわる誤解
※マスク描写は省略しています。

Sさん、回転投げ初体験。

私の真似してグルグル回るようになってしまいました。

回転投げはグルグル回転!って、擦り込んじゃった…。


先輩として常にきちんとした技を心掛けよう、と思いました。


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ここから下は たまに意味不明な 稽古備忘録です。

月曜日の稽古

Day292 藤沢合気道会 2021.7.19

久し振りにT先生の平日夜稽古に行けた。

今週からまた神奈川県の蔓延防止等重点措置の影響で、しばらく夜の稽古はないらしい。

悲しい。

片手持ち二教 (裏)

ちょっと端折った感じの二教裏。


持たれた腕をしっかり横に張る。

槍で突くように直線的に張ることで、相手が仰け反って崩れる。


相手の手首を上から持って、二教で決めつつ、裏に入る。

畳に落とす。

床に腕つけて、手首を二教で極める。


裏に入る時に離れず、脇の後ろに密着して、自分が軸になって螺旋状に下へと落としていく。

そこからは、相手の手を下方向へ伸ばすように誘導して落とすのもアリかな?

片手持ち呼吸投げ

さっきと同じように持たれた腕をしっかり横に張る。


相手の脇の下をくぐる。

接点の持たれた手の位置は変えない。

上体を傾けず、腰を落としてくぐる。


相手と並ぶ。

親指を下に向ける。

相手と一緒に前へ歩き、沈んで投げる。

片手持ち回転投げ

さっきと同じように内回転でくぐる。

手を自分の太腿、膝の上くらいにつける。


体ごと大きく斜め後ろに下がる。

もう片手で相手の首をおさえて下げさせる。


相手のお尻の後ろ、両足の間に足を踏み込み、入り身転換するように180度回って投げる。

片手持ち呼吸投げ

相手が取りに来たら、その腕を畳みながら転換し、相手と一緒に進む。

沈んで投げる。

火曜日の稽古

Day293 腰越合気道研究会 2021.7.20

正面打ち呼吸投げ → 一教(裏)

正面打ちに対して、まっすぐ当たる。

下からバッテンで腕を差し込み、呼吸投げ。


投げっぱなしにしないで、繋がったまま。

相手が起き上がってきたら、一教の裏で抑える。


受けも「まっすぐ当たる」んだ、とグイグイ押したら、頭が先生の腕にぶつかった。

「やる気あるのは分かるんだけどさ…」と先生苦笑い。

肘が曲がった状態のまま 頭突き攻撃 上体だけで出てしまった。


最近やってる間合いの稽古と同じく、腕は伸ばし、体で当たる。

座技呼吸法

小刀の当たり (表)

相半身で小刀を構えて、間合いを測る。

互いに相手の喉元を狙い、切っ先から2~3㎝下で重なるようにする。

肩や腕は上げ過ぎない。自然に。


受けは振りかぶって、1歩出ながら斬る。

取りは振りかぶって、相手の刀を下から摺り上げるように受ける。

そのまま相手の中心に向かって、前へ進む。


この「下から」が見てると簡単そうだけど、やると難しい。

腰を落として、下からぐっと。

小刀の当たり (裏)

間合いを測るのは同じ。

受けの動きは同じ。


取りは、斬られないように体捌きする。

後ろ足を相手の横に踏み出し、転換。

相手の外側に入り身転換して、びったり並ぶ。


私は刀を振り回して、自分の体の後ろに持って行ってしまうけど、体の前に置いておく。

刀はいつでも使える状態で持つこと。

杖振り

11の杖・13の杖・31の杖

基本の合わせ

回転払いと袈裟斬りの合わせ

袈裟斬りは自分の頭の上でクルクルッと回して打つ。

足を踏みかえて、膝を使って、腰を落とす。


回転払いは、真ん中を左手で持ち、杖をクルクル回転させて相手の袈裟斬りを受け止める。

リズミカルに膝を屈伸させる。

ちゃんとした位置に置かないと、袈裟斬りの人が打つ場所が分からなくなる。


必死になると、杖同士の接点しか見てない。

杖の長さ分、間合いがあるから、接点もその後ろの相手も視野に入れられるはず。

金曜日の稽古

Day294 A.K.I.鵠沼 2021.7.23

今日は呼吸と足捌きを意識した。

ちゃんと息を吸って吐く(笑) 息を止めない。
最初に息を吸い、投げる時に吐く。

S先生の合気道は、必要最小限の足運びで動く。
普段教わってるT先生は逆に居着かず、動く合気道なので、よく混乱する。

両方ともきちんと出来るようになりたい。
混ざると、一番どうしようもない状態になる。

片手持ち呼吸投げ

息を吸いながら一瞬腕をぐっと張って、ふっと抜きながら、体ごと寄る。

腕を切り上げて投げる。

片手持ち呼吸投げ

さっきと同じように寄って、相手の手首を上からつかむ。

もう片腕で切り上げて投げる。

片手持ち呼吸投げ

両足をパンタグラフのように曲げて腰をおろす。

持たれた腕を内側に螺旋に回して、相手の腕に沿わせる。

斜め下から相手の中心に向かっていく。

片手持ち小手返し

ステップは最小限にする。

バタバタ動き過ぎない。

隅落とし

持たれた腕を横に張りつつ、後ろ足で一歩出ながら、斜め下へ沈む。
同時に足を払う。

片手持ち腰投げ

滑らせるタイプ。

内回転で、掴んでいる相手の腕側に入る。

相手に対して斜めに入り、相手とXの形になるように相手を斜めにさせる。

もう片手で下から相手の足をすくって、自分の後ろを滑らせる (前受け身)

正面打ち入り身投げ

正面打ち小手返し

バタバタ動き過ぎすぎない、不要な持ち替えをしないこと。

(表) 内側に入りながら両腕で正面打ちをさばく。

(裏) 両腕でさばきながら、外側に入り、そのまま手首を上からつかむ。

正面打ち回転投げ

外側に入りつつ、一気に腕と頭に腕を掛ける。

腕の根元に引っ掛けるくらい、深くしっかりと腕をとる。

正面打ち呼吸投げ

相手の外側に入り身転換で入り、腕をとって沈む。

相手の脇に自分の肩が入るくらい深く入るのと、タイミングが大事。

天地投げ

座技呼吸法

土曜日の稽古

Day295 A.K.I.鵠沼 2021.7.24

片手持ち5種のストレッチ→技

片手持ち呼吸投げ

呼吸投げには色んなやり方がある。

  • その場で沈み、自分の中心線で上がって投げる
  • 相手の後ろに1歩入り、同様に上がって投げる
  • 持たれた腕を上に伸ばし、相手を吸い込んで投げる

これらだと、大きい相手には効かせにくい。

大きい相手でも崩しやすいのは

  • その場で腰を切ってから投げる
  • 入り身転換してから投げる
  • 相手を誘い出してから投げる

この中でも、腰を切る方法は、自分が相手の前にいるから対応がしやすいそうだ。


大きい相手でも効果的な変化球バージョンもある。

体の側面で、手の平を外向きにした状態で握らせる。

大きく腕を回しながら向き直り、相手の肘を下から突き上げて投げる。


四方投げっぽい。

肘・肩が決まるから、体重差は関係なくなる。

諸手取り呼吸投げ

持たれた腕の力を抜く。

相手の前足の前・横に踏み込みながら、腕を自分の中心の位置に持ってくる。

腕を動かすんではなくて、体で寄りながら、下に重みをかける。


それから転換して、投げる。


持たれたら、すぐ入り身転換しようとしてドツボにはまった。

相手に持たれた腕がロックされる。


「腕を横向きにしっかり持たれたままじゃ、どう考えても転換できないでしょ」確かに。

まず入り身して腕を縦にしつつ、重みかけて相手を弱くする。

だから転換できる。


「腕を上げる時には小指側から、もちゃんと意味がある。小指側から上げると、掴んでいる相手は脇が空く。脇が空くと、力が弱まるから、投げられる。」

ちょっとしたことで、全然変わってくる。

なぜそうするのか、を理解して、きちんとやることで、効く技になる。

四教

手の使い方を重点的に。

熟練者は片手で簡単に極めるけど、私はしっかりと両手使わないと無理。

両手使っても無理かも


(表) 2本の骨の間に自分の人差し指根元のグリグリを押し込む。

腕の太い人、筋肉がしっかりある人には効かせにくい。


(裏) 2本の骨のどちらかの際から、内側へ刺しこむようにする。

親指側の骨の方が一般的かな。

筋肉のない骨の周りを極めるので、こちらの方が効く。


審査では、相手を畳まで下ろさないとOKもらえない。

相手の肘を下から丸く突き上げ、体重掛けて畳にしっかり落としてから、四教かける。

四教かけながら落とそうとして失敗するより、確実。

二教

ポイントは小指。

相手の親指の下を抑える方に気を取られがちだけど、大事なのは小指だった。


小指を相手の手首(小指側)のくぼみ、軟骨のところにしっかりかける。

それでしっかり二教を作れば、相手は抵抗できない。

これが緩むと、手首や腕をまっすぐに戻されて逃げられてしまう。


相手の手首が太い場合や、うまく取れなかった場合は、自分の肩口に押し付けて (裏) に移行。

三教

相手の手首が曲がらない方向に力をかける。

手首が曲がる方向にギュウギュウ曲げても、楽なので相手は耐えられる。

相手の腕外側(手刀部分~手首)を刀に見立てて、振り下ろすと相手は耐えられない。


片手でつかんだとしても、三教を決められるようにする。

指側をつかんでも、甲側をつかんでも、相手に逃げられない状態を作れるように。

コバ返しと小手返し

コバ返し

コバ返しは、相手の甲から指先を真っすぐ下へと丸め込んで投げる。

指と手首が極まるので、大きい人も投げやすい。

(表) の時に使いやすそう。


ネットで見ると甲を返すから、甲返し (これでコバ返しと読むみたい)

甲返し・木葉返し・小葉返し・古葉返し・小羽返しなど、漢字表記については諸説あって、よく分からなかった。

小手返し

小手返しは相手の小手を持って投げる。

コバ返しが真っすぐ下だとしたら、小手返しは斜め下だろうか。


この場合の小手は相手の甲を指している。

特に甲の骨の間(小指と薬指の間)に自分の親指を当てて極める人も多い。

体捌きのタイミングとこの極めの両方で投げる。


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