関節の痛み~ダメージ蓄積しない稽古方法について考えた

Day139   A.K.I.鵠沼  2019.9.23 2019.10.31

Nyさんが手首を痛めていました。
4級審査に向けて、熱心に稽古していたので、心配です。

3連休初日「痛めたかな?」2日目「やっぱり痛めてるかも?」と思いつつも稽古して、3日目に車のハンドルを回した瞬間「痛い!」となったそうです。

そんなにハンドル重いの⁈…ではなく、蓄積されたダメージのせいだろうな。

関節の痛み

よく「金属疲労」って言いますよね。
小さな力でも、長期間にわたり繰り返し受けると損傷する現象。

人間の体でも同じことが起きると思います。
特に大人世代は回復に時間がかかりますから…。

審査前は一教~五教を全部通したり、固め技の練習が多くなります。
ずっと固め技をやっていると、やはり関節は辛い。
私のように硬い人は尚更です。

ダメージ蓄積を避けるには

ダメージが蓄積しないように稽古する方法を考えてみた。

対策(稽古前)

まずは「体力つけることと、ウォーミングアップが大事」と腰越のK先生。

稽古前に皆でやる準備運動だけでは、実は不十分だそう。
朝風呂して温めたり、しっかり柔軟をやり込んだりウォーミングアップして、毎日6時間以上稽古したな。若かったなあ」と遠い目。
6時間は無理だけど、ウォーミングアップの大切さは、胸に刻んでおこう。

これからの寒い季節、布団から出にくくなる。
慌てて稽古に向かう、なんてことにならないようにしよう。

対策(稽古中)

いつも先輩方が仰る、安全な練習方法を守るのが大前提。
受ける側も自分自身を守るよう気を付けます。
  • 投げ技は、自分の体の安全を図って受けをとる
  • 四方投げは投げられる時、腕が自分の肩・耳から離れないようにする
  • 小手返しは、人によって色んな方向に捻られるので、手首を守って受けをとる。
  • 四方投げ・小手返しでは、指同士をくっつけて指先を丸め、畳にぶつからないようにする
  • 十字絡みなど、肘を逆に極める技も、タイミング合わせて受けをとる

固め技は投げ技と違って逃げられないので、
  • 取りは、ゆっくりジワジワと極める
  • 受けは、大きく畳を叩いて取りに知らせる
こうして、関節を不自然に傷めないように練習します。

固め技が続いて、関節が心配な時の私は、こんな感じ。
  • 上手い人かゆっくり優しく極めてくれる人と組む
  • キツめ、速いテンポで極める人と続けて組まない
ただ、痛くないようにすることだけ考えるのも、好ましくないです。
私は受けやタップが早過ぎて「もう少し技を味わうように」と言われました。

ギリギリまで粘ると、相手の技の効きどころも分かります。
関節も前に比べれば、少し柔らかくなりました。

自分の状態と相手の掛け方をみながら、受ける必要があります。
「関節のストレッチ」と「関節の破壊」は似て非なるものです。

この極めは「危険」か「危険ではない」のか、分かってきた気がします。
痛みよりも、相手の極め方を見て「あ、それはやめて」と思う感じです。

私自身も相手の様子を見ながら、正しく技を掛けられるようになりたいです。

始めたばかりの方へ

合気道を始めたばかり、特に大人世代で関節硬い・四十肩五十肩経験者…という方は、慣れるまでは無理せず、早目に畳を叩きましょう。
すぐに放してもらえます。

有段者や先生だと「もうちょっと我慢して」と言われる時も。
でもそれは、長年の経験と熟練で、分かった上でやっているので、安心してください。

先生の極めなぞ、超絶MAX悶絶レベルの痛み(笑)ですが、関節壊れないです。
しばらくの間ジンジンするのは想定内。 
先生に極めてもらった余韻を楽しみましょう!
私はノーマルです!念のため。

休む勇気

痛みがある時は、体を休める=稽古を休む勇気を持つことも必要。
これがいちばん大事なことかも。
(指の靭帯損傷しながら稽古した私もエラソーなことは言えないが。)

本格的に傷めると回復に時間が掛かるので、その前の段階でとめたい。
私も、相手の体を痛めない、正しい技をかけるよう心掛けます。

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ここから下は たまに意味不明な 稽古備忘録です。

本日の稽古内容

座技正面打ち一教

A.K.I.では一教(表)は相手のお腹を蹴り込むように、内側の足で一歩目を出す。
でも、動作が遅れて間に合わなかったら、外側の足で一歩目を出さないと、相手を崩せない。
臨機応変に動く。

座技正面打ち二教

(表)肘の辺りをおさえてる手で、手首方向に筋?を動かすと、すぐ極まる。
手側を持っている手を捻じらなくても、これだけで効く。

こんな極め方あるんだ、と初めて知る。
「これ、前にT先生に教えていただいたんだ」とUさん。
うちの先生なのに、私は教えていただいたことない!ズルい(笑)

手首がとても柔らかくて「う~ん、効かないな」タイプの人に今度かけてみよう。

(裏) 二教を肩口に当てた時は、脇をしっかり締めて極める。
最後の極めは肘が特に極まる感じ。

座技正面打ち三教

(表) 相手の腕を押し出すのではなくて、相手の体を伸ばす。
例えば、打ち込みに対して動かずに、下方向から相手の腕を伸ばし、もう片手で下から顔に当身を入れてのけぞらせ、腕を切り下して崩すこともできる。

相手の肩口はしっかり畳あるいは自分の膝までおさえる。
その上で、三教にとる。

曲がっている相手の肘より後ろの位置に、三教とった手がこないと、相手は体勢立て直せる。

相手の肘より後ろに三教をすると、相手はグラリと後ろにバランスを崩す。
その瞬間に外側の足から1歩で相手の前に転換しながら出て、相手の肩口に重みをかけながら、畳に下ろしていく。

最後の極めは、二教が肘なら、三教は肩周りが特に極まる感じ。
相手の伸ばしている腕をギアに見立て、相手の頭方向にゆっくり倒すイメージ。

片手持ち四方投げ

(表)  相手にがっちり持たれた時。
外側の足で小さく1歩目、内側の足で大きく相手の前に踏み込みながら、持たれた手を内側に返し、肘で相手の肘を下からひっくり返すように持ち上げて、その下に自分が入るつもりで。

片手持ち小手返し

(裏)  相手から離れない。
背中合わせになってから動く時に、離れすぎている。

片手持ち入り身投げ

なるべく、自分に有利な場所で相手に手を取らせる。
相手が取りに来ると同時に腕を少し上げて、上の位置で取らせると動きやすい。

(表)  間に合わなかったら、持たれた手はそのままにして、入り身する。
親指を自分の顔の前から上へと動かすと、腕は持ち上げられる。

ぴったりくっ付き、相手の腕を下方向からマフラーのつもりで巻き上げながら、その場で回転する。
この回転軸が狭ければ狭いほど、相手は崩れやすい。
(足を踏みかえながら回らず、その場で回る)

(裏) 相手の後ろに入り身したら、ぴったりくっ付く。
相手と場所を入れ替わるようにすると、相手は支えを失って崩れる。
起き上がってきたところを、投げる。

横面打ち四方投げ

(表)  転身しながら、相手の腕を最後まで振り下ろさせてから取り、四方投げ。

(裏) 相手の懐に飛び込んで、下方向から腕を制すると同時に顔に当身。
そこから相手の腕を下におろして取り、四方投げ。
間違えて、腕をクロスさせて上から取りそうになるので注意。

横面打ち小手返し

(表)  大きく転身せずに、必要最小限の動きでかわすやり方。
相手に対して垂直に、畳の線に対して両つま先がつくように、横向きになり、相手に手刀を伸ばす。

この時、上半身も必ず相手に対して垂直になるように。
そうすれば、斬られない。

線の上で、片手を仮想受けに対して伸ばし、体は真横にする、というのを自主練しておく
といい。

天地投げ

(裏)  特に天(上)の腕は、自分の前から離さない。
親指が自分の顔の前を通っていくくらいの気持ちで、脇をしめた状態で上げていく。

座技呼吸法


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