2025.03.31 2026.06.19
受けの発達段階
受けがなかなか上達しません。
少し出来るようになったと思っても「本当はもっとこう」と先があることに気付かされます。
受けの発達段階を独断と偏見でまとめました。
級や段は単なる目安です。すご~く個人差あるので。
この記事では「受け」と「受け身」の用語を区別して使っています。
「受け」組んだ相手 (取り) に攻撃を仕掛ける役目。その役目を行う人。
「受け身」攻撃に対して取りが掛けた技に対応する動き。前受け身・後ろ受け身など。
段階 0 (ゼロ) :入会 ~ 5級くらい
合気道を全く初心者から始める時は、段階 0 からになります。
後ろ受け身や前方回転受け身っていうのがあるよ、こうやるよ、と受け身を教えてもらって練習する段階です。
段階 1 : 5級 ~ 4級くらい
基本的な受け身がひとり練習で出来るようになったら、組になっての稽古に参加します。
技を覚えると同時に、それぞれの技に対して、どんな受け身をするか覚えます。
この受け身をやるよ、とお手本で見た受け身が出来る段階です。
段階 2: 4級 ~ 3級くらい
段階 1 で、それぞれの技と対になる受け身を覚えました。
段階 2 では見取りを見なくても、技を掛けられたら受け身できるよう練習します。
「正面打ち一教か~。畳を叩いて衝撃逃しながらうつ伏せだよね」「四方投げは後ろだ」と頭の中で理解している段階です。
段階 3: 3級~1級くらい
段階 2 で、自分が知っている技なら受け身がとれるようになりました。
どの技を掛けられるのか、予告された上での受け身です。
段階 3 では、どの技か予告なく掛けられても、体で反応して受け身できるようにします。
審査の課題で言えば「自由技」です。
取りが自由に技をかけるので、受けは何の技か分かりません。
もし上の級 / 段の受けをしていたら、知らない技を掛けられる可能性もあります。
こうなると「この技は〇〇だから〇〇受け身」と考える余裕はありません。
倒されたり投げられたりした瞬間に、反射的に受け身をとるしかない。
身体能力・反射神経・運動神経も関係あるけど、稽古の回数がモノをいう場面です。
たくさん受け身取って場数を踏むと、どんどん慣れていきます。
段階 4:1級~
段階3になると受け身の失敗も減って、ひと段落ついた気持ちになると思います。
でも、まだ安心するのは早いですよ~。
実は今までは「受け身」に過ぎなくて、ここからやっと「受け」になっていく と言えるかも。
段階 4 は、技をきちんと受ける受け。
当たり前と思うでしょうけど … きちんと受けるからこそ「受け」なのです。
段階 4 があると気が付いたのは、こう指摘されるようになったから。
「自分の楽なタイミングで受け身しようとするな。」
「バランス崩して倒れる寸前まで粘る。」
私は形だけなぞって「後ろに倒れるんだよね」「向こうへ前受身だよね」で出来たつもりになってました。
「まだ投げてない」と 首根っこ掴まれて引きずり起 言われたこともあります。
取りに合わせず、自分の受けやすいタイミングで動いていました。
先走るから、勝手に取り・受け間の繋がりを断ち切ってました。
技をきちんと受けるには、繋がりを切らないようにします。
取りの手首を持つ手の平を密着し続けたり、接点で取りに圧を掛け続けられるよう、足を動かしてついていきます。
そうしないと、技の流れも感じることができません。
段階 4 を目指して、受け身するのをギリギリまで我慢する。
技をまともに受け止めるので、潰れたり落ちたりして失敗します。
「こんなに粘ったら、受け身 間に合わないよ」って思うけど、先輩はちゃんとそこから受け身している。
下に落とされ、地を這うくらい低い位置で足を動かしたり、グワーンと体をしならせ、しっかり粘ってから受け身する。
「無理じゃないんだ… でも普通は無理じゃない?」と放心状態に陥りながら、練習しています。
ポイントは沢山あって、網羅しきれません。
とりあえず、最近心掛けていることを幾つか挙げてみます。
一教投げの受け
取りに押されたらトトトッと数歩下がりながら、後ろ向いて前受け身してました。
これだと足で取りの力を逃がしています。
足で取りの力を逃がさないで、肚で受ける。
肚で受け止めると、お腹は相手の方を向いたまま、ぐにょ~んと脇が弓なりになる。
その状態で取りに倒され、これ以上斜めになったら立ってられない … くらいになったら前受け身。
足は打ち込んだ時の位置のまま、上体は捻じれて倒れてるし、すごく受け身取りにくい。
数歩下がって体勢を立て直し、自分のタイミングで転がるより数倍キツイ。
今までは「形」をなぞっていただけで、技をきちんと受けてなかったと実感しました。
呼吸投げの受け
取りの脇に挟まれ、首に腕を掛けられて後ろへ投げられる呼吸投げの場合。
この投げで終わるタイプの入り身投げも含めます。
私は体幹が弱いのもあるけど、やられる気満々なので (?) すぐ倒れがち。
「まだ早い」「まだ投げてない」って言われます。
首に腕かけられても、すぐ倒れない。
投げの力をしっかり肚で受けて、体を反らせて粘る。
粘って粘って、粘り切れなくなって倒れる瞬間に受け身を取る。
私は反ろうと思うと、取りの腕に全力でぶら下がってしまう。
足腰で支えて反る筋力がなくて、単に「反る形」をなぞってるだけ (段階 2 に逆戻り)
接点として腕に触れても、全体重預けてぶら下がるのは違う。
きちんと自分の足で支えて、弓なりの体全体の張りで粘りたい。難しい。
四方投げの受け身
条件反射で取りの周りを後ろ向きに回って倒れていたけど、回りすぎになっていた。
投げっぱなしでなく、抑えるつもりの取りから離れた場所に倒れるのは、 合わせないで自分勝手に動いていることになる。
取りの動きに合わせる。
肚で受けて、しっかり反って粘ってから、取りが投げ下ろす場所に落ちる。
粘ると、片膝折るのが間に合わなくて、尻もち受け身になりやすいので注意。
段階 5 から先は未知の領域
私は現在、段階 4 になりたいと頑張っている最中です。
段階 5 以降がどんな感じか、まだ分かりません。
想像するに、ここから先は取りによって方向性が分かれる気がします。
流れに敏感に反応して欲しい取りや、極限まで粘って欲しい取りもいるし、同じ人でも演武と稽古では求める受けも変わります。
稽古や取りの意図を組む臨機応変さが求められそうです。
とは言え、どんな取り・技にも対応できる受け身能力がなければ、どれも出来ません。
まずは段階 4 までの受け身がきちんと出来るよう、練習します。
「受け」は「砥石」
上記の 1~5 は、学ぶ側としての受けの発達段階についてでした。
受けには取りの技を向上させる役割もあります。
こちらのnoteに分かりやすい記述があったので、引用させていただきます。
「受け」は「砥石」であるこれは、私の師匠である多田宏先生が、たびたび口にされる言葉です。「受け」のあり方や役割を、これほど的確に言い表わした表現はないと思います。「受け」は「砥石」となって、「取り」が技を磨き上げる(研ぎ上げる)ための手助けをします。
合気道における「受け」は、「取り」が自らの技を試すための「実験台」でもなければ、一方的に投げられるだけの「サンドバッグ」でもありません。「取り」の技(刃)を研ぎ上げるために、臨機応変に素材や粒度を変化させられる「砥石」なのです。
受けは砥石である!
先輩が「それでは相手は動かないよ」とがっちり受ける時は、粗い砥石に徹してくれてるのだろう。
後輩を鍛えるために、受けを変化させてくれる先生や先輩方に感謝です。
お互いに向上できるよう心掛けて、取り・受けをする。
受けは技をしっかり受けることで、力の流れ・繋がりの変化を学ぶ。
勝敗のない型稽古だからこその良さだと思います。
お互いの技を磨き合う目的で技を掛け合い、受けを取り合う。
技にも人柄が出るけど、受けはもっと人柄が出る気がします。
いい受けが出来るようになりたいです。
2025年3月の藤沢合気道会稽古日程
藤沢合気道会では日曜日 (基本的に毎週)
月曜日と木曜日 (平日は会場確保できた日) に稽古を実施しています。
たくさん稽古したい人はもちろん、選択肢が多いので多忙な人にも好評です。
行事・合宿・グループ道場の稽古も行きたければ、もちろん参加できます。
最新の稽古日程と実施会場はこちらにあります。 ⇒ 藤沢合気道会
気軽に見学や無料体験に来てくださいね!
【日曜日】
03/02(日) [青少年会館] 14:30 ~ 16:00 (開始時間が通常と違います)
03/09(日) [青少年会館] 10:30 ~ 12:00
03/16(日) [青少年会館] 10:30 ~ 12:00
03/23(日) [青少年会館] 10:30 ~ 12:00
03/30(日) [青少年会館] 10:30 ~ 12:00
【平日】
03/03(月) [済美館] 19:00 ~ 21:00
03/06(木) [済美館] 19:00 ~ 21:00
03/13(木) [済美館] 19:00 ~ 21:00
03/24(月) [秩父宮記念体育館] 19:00 ~ 21:00
03/27(木) [済美館] 19:00 ~ 21:00
03/31(月) [秩父宮記念体育館] 19:00 ~ 21:00



