昇段審査練習が迫力あり過ぎ~太刀取り・杖取り・多人数掛け

Day59  藤沢合気道会 2018.9.16 2020.4.24

三段への昇段審査受験予定者の練習を垣間見ました。

審査についてはこちらもどうぞ
⇒昇級審査・昇段審査についての記事まとめ

昇段審査練習の迫力

昇段審査練習、迫力あり過ぎです。
自分が受験可能レベルまで到達できるか疑問ですが、いつか稽古日数が足りても、あの審査内容をこなせる気がしません。

合気会のHPによると、参段は「弐段審査内容に太刀取・杖取・多人数掛を加える。合気道に関する感想文を提出する」とあります。

太刀取り・杖取り

その太刀取りの練習をT先生が端の方で始めました。

有段者(剣道も三段!) が木刀で、受験予定者に向かって行きます。
周りで他の稽古をしていた我々は、道場の半分の面積に避難しました。
ぎゅうぎゅうになりながら稽古しつつ、つい横目で見てしまう。

そばで木刀が振られているだけでも恐ろしいのに、鋭い打ち込みをさばいて、太刀取をしなければならないプレッシャーはいかばかりか。
T先生「もっと真剣に打ち込んで。怪我しちゃうかもしれないけど、それは仕方ない」と発破をかけていました。
ひぇ~っ。

相手が振り上げると同時に動き出し、振り下ろされた時には並んで太刀の柄をおさえる。
相手が振り下ろし始めてからでは、間に合いません。

杖の場合は、相手よりも大きい幅で両手で杖をつかむことが大事。
てこの原理で、大きい幅で持った方が有利になる。

太刀取りと杖取りは普段ほとんど練習しないので、久しぶりに見ました。
間合いが素手と違うので、俊敏な動きと素早い判断が要求されます。

多人数掛け

多人数掛けの練習もしていました。

ベテラン有段者が3人、同時にその人に駆け寄って、がっちりと両腕・背後にとりつきます。
低い姿勢で走り寄り、腕を取った後は重心をさらに低く保つので、最終的には全員倒れ込む。
どこかで見た光景と思ったら、デモ取り押さえのニュース映像だ。

受けがふたり両腕にとりついた時、横で見ていたMさんが「ああ…だめだ(腕を)取らせてはだめだ」と呟いていました。
腕を取られる前に体捌き?しかし、あの至近距離。
受けも本気で技をかけられにくい体勢を作っているし、どうすればいいのかな。

多人数掛けでは、相手全員を常に視野に入れるよう位置取りする。
相手に背中をとらせないことが重要。
背中を決して見せるな、ではなく、自分の中で準備が出来た上で背中を見せること。
…と言われても…難しそう…。

その上、ふたりがそれぞれ両腕をがっちりつかみ、ひとりが後ろ片手取り襟絞めにした状態でスタート、という地獄のような設定も。

後ろの人が腰を据えて、がっちり絞めてる…あ、取りの顔が赤くなってきた!首しまってる!チョークチョーク!タップして!…って、両腕取られてるから、タップもできないよ。
こっちの息が止まりそうです。
昇段審査練習の太刀取り、多人数掛け

昇段審査の太刀取り、多人数掛け

燃える闘魂

T先生「元気が足りないよ。闘争心とも言えるけど
「本番では、もっと大きい相手が真剣に来るからね。ちょっと考えてみて。また練習するからね」とおしまいになりました。

取りに少しでも遠慮や躊躇があると、その一瞬で抑え込まれてしまう。
相手は素人ではなく有段者だし、尚更です。

いつも優しくて穏やかな先輩ですが、三段になるためには「燃える闘魂」が必要みたいです。
それが一番の課題なのだと思いました。

たまに「三段か四段にならないと実地では使えない」と聞きますが、技の習得具合よりも精神面なんだろうな。
喧嘩っ早い 闘争心がある人は、もっと早い段階で使える?
そういう問題ではない?

女性は更にあの審査内容は厳しいのでは。
Fさん(女性)は現在四段、昇段審査の時は華麗に相手をさばいて、技をかけていたらしいです。

「カッコ良すぎて惚れちゃうレベル」との噂。
見てみたかったです。
女性でも実力があれば可能なんだ、と希望が持てます。

でも、Fさんは白帯時代からキラッと光る才能を発揮していたらしいからなぁ。
元が違うんだろうな。

私は受け身できる体、稽古できる体を作って、なるべく稽古回数を増やすところから始めます。
千里の道も一歩から。

今度の審査は、応援と後学も兼ねて見学したいです。
受験する皆さん、頑張ってください!

見学した時のお話はこちら
⇒昇級審査・初段審査の見学~級が上がるごとに技の種類が増え、出題方法も複雑に

追記:当会のIさんが初段に、いつもお世話になっている方達が三段になりました!私から見れば、落ちるなんてあり得ない方々ですが「難しかった」とのこと。やはり昇段審査は厳しいんだなぁ。

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ここから下は たまに意味不明な 稽古備忘録です。

本日の稽古内容

ダブルNさんが先生役でした。

体を意識する

準備体操から、体を意識することを教えてもらいました。

腹ばいになって背中を反らす運動は、畳に腰骨をつけて腰を反らす。
今まで、腰が浮いていたのが分かりました。
全然反らせていません。

手首のストレッチで、小手返しや二教の形はいつもやっていましたが、今日は三教のストレッチもやりました。
自らに三教をかけることが可能だったとは。気付きませんでした。

「(左)半身になって」と言われた時、(左)足を前に出す人と、(右)足を引く人がいる。
引くやり方だと半身の足幅が足りない。
自分や相手がどちらのタイプなのかを意識することで、動き(や教え方)が変わります。

正面打ち入り身投げ(裏)

相手とすれ違うようにして、相手の後ろに入り身する。
相手の肩(打ち込み腕と反対)の後ろから前を見通せるくらいまで深く入る。

相手から体を離すと、振り回そうとしてしまうし、崩せない。
相手にお腹がつくくらい、ぴったりと近くに入り身。
軸足は動かさず、もう片足を大きく引くようにして転換する。

私は軸足が定まらない。
両足ともにチョコマカ踏みかえて移動するので、不安定。
よく指摘されるので、いつもやっているようです。

軸足を意識する、その軸足を動かさない。
安定した動きを目指したい。

正面打ち→交差取り入り身投げ(裏)

正面打ちを制するのが遅れて、相手に手を取られた、という設定で交差取り。
取られた手を内側から返して、入り身投げ。

交差取り四方投げ

取られた手を内側に返して、相手の腕を持つ。
そして四方投げ。

投げた後ぐらついてしまいます。
初心者はどうしても遠くに投げようとしてしまう。自分の中心線の前、すぐ下に落とすようにして投げると安定する
なるほど。

すぐ下に落とせば、相手の腕も変な風にねじれないし、安全。
残心もぐらつかずに安定します。

正面打ち呼吸投げ

掛かり稽古。
打ち込んできた腕の外側に入り身転換して、タイミング合わせて投げる(前受け身)

稽古のお土産

湿気が多くて、汗がすごい

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