新しい方がおふたり入ったので、基礎からじっくり稽古しました。
段階を踏んだT先生の教え方が、分かりやすかったです。
後ろ受け身の練習
1.体育座り
後ろへまっすぐコローンと倒れて、起き上がりこぼしのように起きる練習。帯を見るようにして顎を引き、後頭部を守ること。
2.首を鍛える
仰向けに寝転がって、首だけ上げて帯を見る。腕は体の横に置いたまま。
腕で頭を支えない。
「慣れてない人は、明日筋肉痛になるかもね」と先生。
3.腕で畳を叩く練習
仰向けに寝転がる。両腕を自然に振り上げる。
腕の重みで畳を叩く。
自分の体に対して、腕は45度くらいの角度で叩く。
腕に力入れない。
反動で腕が上がってくるようにパンッと叩く。
バーン!ではない。
4.長座から倒れる練習
長座で座った状態から、後ろに倒れて畳を叩く練習。帯を見て、後頭部を守るのを忘れずに。
反動で起き上がり、また後ろに倒れる。
5.足を畳む練習
起き上がる時に片足を畳む練習。「受け身の時、立ち上がりやすくするため。稽古中は皆わりと片足畳まずに起き上がっちゃうんだけど、基本はこれ。練習の時は心掛けてみて。」
6.組になって練習
ふたり1組になって、後ろ受け身の練習。子ども達がよくやってる練習。
互いに向かい合ってしゃがむ。
両手の平を合わせる。
その手を相手に向かって押し合って、倒れた反動で後ろ受け身。
畳叩いた反動で起き上がり、最初の状態に戻る。
5回ずつ、何度か繰り返す。
「手足は折れても治るけど、頭・首・腰は下手すると一生治らない怪我につながる。」
「頭・首・腰を守るのが一番大事。」
前受け身の練習
1.前転
「前転できれば、誰でも前受け身が出来るからね。」「子どもでも、どうしても横回転しちゃう子がいる。自分では縦回転のつもりなんだけどね。とにかく、体に縦回転を覚え込ませることが必要。」
飛んだり反動つけたりしないで、両手と頭を畳につけてから回る。
2.座った状態から練習
座った状態から前受け身の練習。片膝は畳につけ、片膝は立てる。
立てた膝の内側横から前に、畳の線が伸びている場所だとやりやすい。
両腕を伸ばし、両手の親指と人差し指の先端を合わせて、三角形を作る。
その三角を畳の線にのせるように、両手を畳につける。
「お握りを置くって言い方する人もいるよ。」
立膝の内側に肩を入れ込むようにして、前受け身する。
お腹は前に向けておくと、曲がりにくい。
3.立った状態から練習
座った状態からと同じように、畳に手をつけてから前受け身する。4.コーンを越える練習
コーンを越えて前受け身する練習。高さ5cmくらいと小さいコーンなので、飛び越える必要はない。
3.と同じようにすればいい。
その他のT先生のお話
「座りっぱなしの生活だとお尻の外側が固くなる。そこが固くなると、腰を痛めやすい。タクシーの運転手さんとかもそう。なので、無理せず、最初は膝を曲げてもいいので、自分のペースで柔軟をしよう。」
それ!まさに私のことでは!!
「舟漕ぎ運動で、最後に両手を合わせる時、力いっぱい握る人がいる。力み過ぎず、段々揺れが小さくなるように振る。鐘の音がゴーン…と響きながら小さくなっていくような感じ。このリズムが、その内技に生きてくる。」
稽古終わりの整理運動では、いつも腹筋10回する。
仰向けの状態→上体起こしと膝曲げを同時に行う→仰向けにのびる、を繰り返す。
「これね、もちろん身体的には腹筋が必要なんだけど、呼吸も大事。体を伸ばす時に息を吸って、体を縮める時に息を吐く。これも、今はピンと来ないだろうけど、その内技に生きてくるからね。」
ここから下は
本日の稽古内容
逆半身片手持ち呼吸投げ
相手に近付きながら持たれた腕を、相手の逆の肩に伸ばし上げて投げる(後ろ受け身)持たれた腕の肘を曲げないようにして、お腹から進む感じかな。
入り身転換
最後、手の平を上に向け、自分の重みを相手にかけるようにする。
片手持ち呼吸投げ
入り身・転換して相手に並び、前に進んで投げる(前受け身)座技呼吸法
Uさんに「進化しましたね」って言われた。嬉しい。
稽古のお土産
- お尻の横外側の筋肉痛