鶴岡八幡宮菖蒲祭に、合気会本部道場長のU先生がいらっしゃいました。
U先生の演武、そして佇まい自体が、オーラに溢れていました。
呼吸の長さ
合気会本部道場長U先生の奉納稽古は、4つの基本(転換・入り身・横面打ちの捌きである転身・呼吸)がテーマでした。演武でもU先生は「今日稽古した基本的な技を中心に行います。」
基本の大切さがよく分かる演武でした。
動きに無駄がなく、そぎ落とされた美しさから生まれる強さに圧倒されました。
どんなに動いても、姿勢が崩れない。
崩れない姿勢、ブレない動きの大切さを実感します。
先生方の演武を間近で見た時、呼吸の音が聞こえて感動しました。
普段は我々に教えるため、ゆっくり技をかけているので、呼吸までは感じられません。
でも演武では、速くて力強い技をかけているので「鼻から大きく息を吸っている」「口から息を長く吐いている」のが分かりました。
吸う・吐くのサイクルがとても長い。
10秒以上は吸って、20秒以上は吐いていたんじゃないかな?
技も速いから、「吸う」「吐く」の1セットだけで、ひとつの技をこなすことが可能。
二人掛けでも投げ終わるまで、ずっと息を吐きながら動いている。
あんなに激しく動いているのに、ゼエゼエ息を切らしてない!すごい!←自分の低レベルさを露呈する感想。
その理由のひとつは、あの美しい姿勢だと思いました。
車から降りる瞬間も、背筋がまっすぐ。
稽古時だけ思い出したように意識してるんじゃダメだと実感しました。
普段から、姿勢を正して生活しようと改めて決心しました。
この線より下は個人的な稽古備忘録です。
本日の稽古内容
合気会本部道場長U先生の奉納稽古。テーマは4つの基本(転換・入り身・横面打ちの捌きである転身・呼吸)
片手持ちで転換の練習
相手の横に足を踏み出し、転換して並ぶ。受けはしっかり相手の手首をつかむこと。
私は手の平の部分が離れてしまうので、ダメ。
手の平を相手の腕にそわせるようにして、離れないようにする。
諸手取り呼吸投げ
(表)相手の外側横に入り身しながら腕を上げて、投げる。(裏)入り身、転換して並んでから、自分の中心線で腕を上げて、投げる。
片手持ち四方投げ
(表)自分の体の前、中心で振り上げる。投げる時も中心で振り下ろす。(裏)さっき練習した入り身、転換の動きと同じ。
転換しながら中心で振り上げて下ろす。
私は体が前のめりになるので気をつける。
腕ではなく、お腹から動く意識を持つ!
横面打ち四方投げ
相手の顔に当身いれながら、丸くさばいて転身。それから四方投げ。
正面打ち入り身投げ
相手の背中の後ろまでしっかり入り身する。転換しながら崩して投げる。
U先生は、転換して崩す時、四股を踏むような形になって腰がすごく下がっている。
それでも全くグラつかない。
体幹・体軸がすごい。
正面打ち小手返し
相手の手を自分のお腹の前に誘導する。その手を上からつかむ。
転換する。
前足引きながら、相手の指を丸め込んで投げる。
肩取り二教
(表)踏み出しながら相手の顔に当身を入れ、その手を相手の腕に滑らせておろし、手首をとる。そして二教。
(裏)相手の外側に1歩出て、横にズレると同時に持たれた腕を張り、もう片手で顔に当身。
きちんと一教で崩す。
相手が上がってくるので、そこを二教で極める。
抑える時は、まず相手の肩をピンポイントで畳に押し付ける。
それから肩を両膝でがっちり固定して二教。
上半身も固い私は、肩を畳に押し付けられた時点で極まる。
「肘を固めないで」と言われても、腕が棒のようになっていて、どうしようもない。
同じ道場の人は私の固さをご存知だけど、初めて組むとびっくりされる。
情けないやら恥ずかしいやら痛いやら。最悪だ。
肩周りの柔軟性も高めたい。
天地投げ
(表)相半身から。後ろ足を相手の前足の外側に踏み出す。
同時にそちらの腕を下方向へ張る。
もう片足を踏み込みながら、相手の脇に体をつける。
上の腕は親指上向き→下へ向けて投げる。
遠くではなくて、すぐ下へ。
最後の投げの時の踏み込みが浅い。
大きく踏み込まないと、相手は崩れない。
また、下の腕も隅落としするレベルに効かせておく。
(裏)逆半身から。
入り身、転換して相手を誘い込んで投げる。
座技正面打ち一教
基本に忠実に、半身ではなく、まっすぐに構えての稽古。片手持ち回転投げ
持たれた腕を張り、当身。前のめりにならず、腰を落としてくぐる。
U先生の見取りは、上半身が糸で天から吊られてるようにまっすぐ。
腰を落とす時は、足が四股のように安定していてブレない。
姿勢が正しいと技が美しい、と実感した。