稽古5年分のエッセンス~有難いプライベートレッスン

 (Day119は腰越合気道研究会)
Day120  A.K.I.鵠沼  2019.7.27 2019.10.18

稽古に行ったら、誰もいませんでした。
あれ?ネットの日程表と違う、と思ったらKさんだけいらした。

台風接近のため、稽古中止の連絡が回ったそうです。
聞いてない私が出稽古に来るかも、と様子を見に来てくださったそう。

有り難や~。
贅沢なプライベート稽古でした。

柔軟

開脚ストレッチ

開脚して無理矢理 体を前に倒すのはダメ。
90度程度の開きでは、関節がロックされて、絶対前には倒れない。
無理にすると、腰痛めてヘルニアになる!

せめて、120〜130度は必要。
骨盤から回して前に倒れるので、最低でもその程度の開脚角度が必要になる。

そこまで脚を開くため、内腿の筋肉を柔らかくする。
腰が傾かないように、壁に背中・腰をつけて、柔軟する。
壁との隙間が空いたら、すかさずその隙間をなくすように腰を壁へずらしながら、ストレッチする。

前にも教えてもらったのに、壁を使う柔軟は辛いので、あまりやっていなかったのを見透かされている(冷や汗)
「1ヶ月、毎日お風呂上りにやれば、かなり開くようになるはずだよ。」
はい、すみません。やりまする。

長座ストレッチ

壁に背中・腰をつけ、長座しての柔軟。
この状態で足首を直角に出来ないのは、ふくらはぎが固いから。
ふくらはぎを伸ばす。

「杖ついてる高齢者、よく見てごらん。足首曲げられてないから。」
「ふくらはぎが固まると、将来杖つくことになるよ。」
ずっと自分の足で歩くためにも、筋肉の柔軟性は大事。

正座ストレッチ

正座してお尻を足の間に落とし、仰向けに体を倒す。
太ももの前面を伸ばすのも大事。

座技呼吸法

座技呼吸法のポイントは、自分の体を安定させること。
お尻を足の間に落として座り、重さ・力を足の甲側、指の付け根辺りでしっかり受け止める。

鍛錬方法としては
  • アキレス腱伸ばしの形で、この場所を床につけて伸ばす
  • 正座して、この部分を意識しながら、壁に両手つけて押す
両膝をくっつけて正座すると、不安定。
でも、開きすぎても、薄くなりすぎて不安定。
自分にとっての丁度いい膝の開き具合を探すこと。

今まで「腕が」「肩が」「お腹(丹田)が」とかしか考えてなかったけど、まずは座り方が大事だった。
建物も基礎部分が大事。
言われてみれば当たり前、でも意外と気付かない(私だけか?)

合気道の座技呼吸法の練習方法
合気道の座技呼吸法の練習方法

両手を少し上げた状態で相手に持たせる。

(上からがっちり抑え込まれたら、動けない)

呼吸法は、流派・先生・人によって、いろんなやり方がある。
  • 小指が上を向くように切り上げる
  • 相手が両腕に力を入れた瞬間、ヤジロベエの原理で転がす
  • 自分の腕・肩の力をグニャグニャに抜くことで動かす
  • 手首の返しで相手の脇をあけさせる
それぞれのやり方で技をかけてもらったけど、全部違って、全部すごい。

木刀振り

合気道で木刀を振る目的は「強い腰」「強い半身」を作るためだそう。
きちんと半身で構える。
振り下ろして、しっかり自分のお腹の前で止める。

左手で柄の下を持つ。
テニスラケットの握り方と同じ感じ。
握るのは、小指・薬指・中指。人差し指・親指は添えるだけ。

少し開けて、その上を右手で同じように握る。

振り上げて自分のお腹の前で、両手の小指・薬指・中指で雑巾を絞るようにして、止める。

豆が人差し指付け根に出来たら、握り方が間違ってる。
(鷲掴みになってしまっている)
中指・薬指の付け根に出来たら、正しく握れている。

私は稽古の時「しっかり握って」とよく指摘されるので、「強い手の内」を作るのにも役立ちそう。

太刀取り

太刀取りの13パターンを教えてもらう。
外側に入り身する6種類、内側に入り身する5種類、外側から内側へ入り身する2種類がある。

種類が多すぎて、すでに忘れてるのもある…
こんな感じだったかな?(間違っている可能性大。参考程度で)

外側に入り身するタイプ

  • 呼吸投げ
  • 入り身投げ
  • 三教
  • 四方投げ
  • 小手返し
  • 肘固め
初動が遅れて、相手がガッチリと振り下ろして腰の前で太刀を構えていたら、小手返しと肘固めしか通用しない。

小手返しは、相手の右手の上と下から両手で持ち、小さく回転させるようにして小手を決めて投げる。
肘固めは、手首に対して二教、肘に対して逆関節っぽく極めておさえる。

内側に入り身するタイプ

  • 呼吸投げ:太刀の先に手を当てて、刃を相手に向けて切り上げる
  • 相手の袖を掴んで投げる(後ろ受け身)
  • 腰投げ:相手の足踏んで、片手で相手の顎を突きあげながら、太刀をもぎ取る

外側→内側に入り身するタイプ

背中から相手のお腹へ入りながら回転して、肘を相手の首に入れて投げる。
この技は怖過ぎる。
一瞬とは言え、相手に背を向けて、太刀見えないし。

「これ、本当に決まるのかって思うでしょ。8段の先生がやってるのを見たら、幽霊みたいにフワッと相手の方へ抜けてたよ。」

太刀取り以前に、怖がらずに直線で入り身できないとお話にならないなぁと思った。
 スウェイバックして避けてしまう。
つまり、初動が遅れてる。
素早く入り身して、柄を上からおさえることが出来るかどうか。

それから、きちんとした半身になってないと、後ろの腕斬られる。
半身になって、尚且つ後ろの腕を体の後ろにしまうこと。

最後に

今日は、長年稽古した中でやっと納得したエッセンス、5年分くらいを教えちゃったね」「5年分を一瞬で知ることが出来たね」とKさん。
贅沢過ぎる。
しかし、知識として知っても、実際身につくのには5年以上かかるに違いない…。

頑張ろう。

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