Day159 O先生追悼稽古・演武会(茅ヶ崎市総合体育館)2019.11.23 2019.11.27
O先生追悼の催しに参加しました。
入り身の意味
TY師範の稽古では「入り身」を教えていただきました。入り身=体捌きの一種と思っていましたが、それ以上の意味がありました。
「入り身は相手とひとつになること。」
「体だけでなく、気持ちも入り身すること。」
相手を怖がって大回りする私、入り身が出来るわけない。
気持ちが逃げている。
相手に近付く=相手に当たる・ぶつかる、という意識を捨てよう。
相手を受け入れ、ひとつになる気持ちで入り身する。
だから師範の見取りは柔らかくて優しいのだろう。
(粘田君は道場の一人娘、かぐやに熱烈片想い中) |
入り身して相手とひとつになれば、押したり引いたりしなくても、ただ一緒に動くだけでいい。
これが分かりやすかったのは、酔っ払いの肩組み(?)稽古でした。
酔っ払いの肩組み稽古
酔っ払いがふたり肩を組んでいるつもりになる。フラフラと一緒に歩く。
ひとりが自然にしゃがむと、もうひとりも一緒に落ちる。
「落とそう」「投げよう」の気持ちが湧くと、それが伝わり、相手が反応するので上手くいかない。
ただただ一緒に動くように心掛ける。
「相手とひとつになる」大切さが理解出来ました。
フワッと相手の死角に入り、取りついて意のままに動かしたい。
…こう書くと悪霊みたいだな(笑)
本日の稽古内容
TY師範による研修稽古でした。ゴロゴロ運動
人数に対して、畳面が狭く、ゴロゴロしすぎると他の組にぶつかりました。ゴロゴロ運動の変形(肩を組む)
酔っ払い同士が肩を組んで歩くつもりで練習。ゴロゴロ運動の変形(座技正面打ち一教)
相手の打ち込みを自分の中心に引き込む。少しだけ後ろに下がりながら、相手の打ち込みを自分のお腹の前の畳に誘導するつもりで。
空振りしてそのまま落とされる感じで、抵抗感ゼロだった。
入り身の練習(正面打ち入り身投げ)
正面打ちしてくる相手に入り身する。入り身してひとつになり、そのまま相手の中心に向かっていくと、相手は崩れる。
TY師範がいらしてお手本。
「そんなに構えないで、ただ相手に向かって歩くようにしてご覧。」
相手に向かって進み、背中で打ち込みをかわして向き直り、相手の後ろにつく。
「そしてこうやって、相手のお腹を引き出してあげる。」
ふわっと煽られて倒れる。
「強い」というより「抵抗できない」この感じ。
不思議。すごい。
座技呼吸法
演武会
団体演武に参加しました。時間は2分とのことで、すぐ終了。
Aさんと互いに片手持ち四方投げを4本ずつ。
投げた時、残心どころかグラついて、手をついてしまいました。
情けない。
O先生
今日の追悼行事では、O先生が敬われ、愛されていたことを再実感しました。先生にはA.K.I.鵠沼にいらした時に組んでいただきました。
技が重く鋭く速く、受け身をいつも失敗しました。
手加減してもらっても、まともに受けられない…。
「次こそは!」と思っていたのですが、その「次」はありません。
残念です。
一瞬で決まる呼吸法や竜巻のような回転投げ、貴重な体験でした。
ご指導、ありがとうございました。