昇級審査・初段審査の見学~級が上がるごとに技の種類が増え、出題方法も複雑に

Day61  鎌倉武道館・昇級審査前の合同稽古 2018.9.30 2020.9.10

昇級審査・初段審査を見学しました。

審査についてはこちらもどうぞ
⇒昇級審査・昇段審査についての記事まとめ

昇級審査・初段審査

A.K.Iグループ道場の受験者が一堂に会しました。
大きな会場にたくさんの人。

KT先生からは「技をきちんとすることは勿論ですが、自分の中にある元気をしっかりと出して」とお話がありました。

以下、5級から初段までで出題された技です。
※記憶違いもあるかも。参考程度でお願いします。

5級審査

5級審査は普段必ず練習する、基本的な技がメインでした。
  • 座技正面打ち一教・二教
  • 正面打ち第一教
  • 片手持ち四方投げ
  • 正面打ち入り身投げ
  • 片手持ち呼吸投げ
  • 座技呼吸法
緊張しすぎたのか、取りと受けが同時に前受け身していた組もありました。
初めての審査で、どちらが取りか分からなくなったのかな。

初めての昇級審査、5級
初めての昇級審査、5級

4級審査

4級からは横面打ち・両手持ちもありました。
  • 座技正面打ち一教・二教
  • 正面打ち一教・二教
  • 片手取り四方投げ・横面打ち四方投げ・両手持ち四方投げ
  • 片手取り呼吸投げ
  • 座技呼吸法

3級審査

3級になると三教・四教・天地投げ・小手返し・回転投げも加わります。
突きもあり、かなり高度。
5級4級に比べて、難易度が急に上がった感じ。

3級までは、受け・取り共に受験者同士で組になって行いました。

皆さん、小手返しをきちんと飛び受け身で受けていました。
う~ん、飛び受け身を早く会得せねば。
  • 座技正面打ち一教・二教・三教
  • 正面打ち四教
  • 片手取り四方投げ・横面打ち四方投げ
  • 正面打ち入り身投げ
  • 片手取り小手返し・突き小手返し
  • 天地投げ
  • 片手取り回転投げ
  • 両手持ち呼吸投げ
  • 座技呼吸法

2級審査

2級では肩取り・半身半立技も出題されました。
受験者1名につき受け2名がつきます。
受け役に志願しました。

25年前の道場では2級だったので、肌で2級審査を感じたかったのです。
見守る視線が気になるかと思いきや、それどころではありません。

取りの緊張や気合いが伝わり、うまく呼吸できずに息が切れる。
どんどん技が出題されて、頭がついていきません。
もし取りだったら、棒立ちになりそう。

小手返しが出題された瞬間は「しまった」と思いました。
飛び受け身できず、後ろ受け身で受けたので、技の見栄えが悪くなったかも。
  • 正面打ち一教・二教・三教・四教
  • 肩取り二教
  • 半身半立片手取り四方投げ・片手取り四方投げ
  • 正面打ち入り身投げ・横面打ち入り身投げ
  • 正面打ち小手返し・突き小手返し
  • 天地投げ
  • 片手取り回転投げ
  • 座技呼吸法

1級審査

1級の審査からは、なんと受け3名ずつです。
諸手取り・後ろ両手取り・後ろ両肩取りなども。

掛かり稽古のように次々受けを投げたり、途中で「はい、そのまま呼吸投げ」と技が切り替わったり。
先生が出題した瞬間に、反射的に体が動くかどうかを試されている感じ。
1度やった技をまた出題するなど、シャッフルされて見てるだけで冷や汗。
  • 座技正面打ち一教・二教・三教
  • 正面打ち一教・四教
  • 横面打ち一教
  • 片手取り二教
  • 座技肩取り二教・肩取り三教
  • 座技横面打ち五教
  • 四方投げ:半身半立片手取り・片手取り・両手持ち・横面打ち
  • 入り身投げ:正面打ち・突き
  • 小手返し:正面打ち・突き・片手取り
  • 天地投げ
  • 回転投げ:正面打ち・片手取り
  • 片手取り呼吸投げ
  • 自由技:両手持ち・片手取り・諸手取り・後両手取り

初段審査

初段審査が本日のトリです。
まずは受験者同士で掛かり稽古のように正面打ち入り身投げを4本ずつ。

同じグループ道場でも先生によって教え方が違う?緊張してるから?私の知っている「正面打ち入り身投げ」とは全く違って見える技や受けが炸裂。
自分が受験者だったらパニックになりそう。

受験したIさんに「あの時、どうでした?」と聞きました。
「…あの一瞬で本当にいろいろなことがありました…」

いつもにこやかなザ・大人の男性、Iさんでさえ「(死ぬ直前に)走馬灯のように色々なものが」的なまなざしで語る、初段審査。
恐ろしや。

その後は、ひとりにつき受け3名ずつで技をかけました。
腰投げや後ろ羽交い絞めなどもあり、華奢な受験者と大柄な受けの時にはハラハラしました。

今回5名の受験者中2名が女性でした。
ふたりとも華奢ですが、稽古の成果を発揮していて、すごく励みになりました。
  • 座技正面打ち一教・二教・三教・四教
  • 正面打ち一教・横面打ち一教
  • 四方投げ:半身半立片手取り・横面打ち・両手取り・後ろ両手取り
  • 入り身投げ:半身半立正面打ち・正面打ち・片手取り
  • 小手返し:正面打ち・片手取り・後ろ両手取り
  • 天地投げ:半身半立両手取り・両手取り
  • 回転投げ:半身半立片手取り・片手取り・正面打ち
  • 呼吸投げ:後ろ両手取り・諸手取り
  • 諸手取り腰投げ
  • 自由技:後ろ羽交い絞め
  • 座技呼吸法
昇段審査練習を見学した時のお話はこちら
⇒昇段審査練習が迫力あり過ぎ~太刀取り・杖取り・多人数掛け

個人的反省

今日の個人的な大失敗は、審査実施中に入室したことです。
トイレが混んでいて、休憩時間が終わっていました。

審査当事者にすれば、集中を邪魔される迷惑な行動。
「早く戻らないと」しか考えられなかった自分が恥ずかしいです。
審査が始まっていたら、一段落するまで部屋の外で待つべきでした。

言い難いだろうに注意してくれた先輩の気持ちを無駄にしないよう、同じ過ちは犯さないようにします。

2級の受けに挑戦後、初段の受けも志願してKT先生に「下がって(他の人で)」と言われるなど、勇み足がありました。
2級の受けを見て、これでは初段の受けは危ない、とのご判断でしょう。

思いつきで行動しがちなので、注意しようと思いました。
自分が恥をかくだけならいいけど、迷惑になることは気をつけないと。

課題の設定

と言いつつ、来春の審査で1級に挑戦したい、という目標を立てました。

2級になったのは25年前。
四半世紀のブランクが大きい。

前の道場では、女性は有段者になってから飛び受け身を習っていました。
つまり、飛び受け身はイチからのスタートで、まだ出来ない。
でも、憧れの黒帯に1歩でも近付きたい。

規定では2級取得後60日間の稽古が受験資格。
藤沢合気道会に入会して、稽古日数60日は越えたし、数字上はOK。
実力が伴わず、T先生に「まだだね」と言われるかも知れませんが。

とりあえず今は、練習あるのみ。
春には間に合うと信じよう。
信じる者は救われる…かもしれない。

個人的な課題としては、こんな感じでしょうか。
  • 全体の底上げ(受け身・姿勢・結び・軸足・呼吸・力まない・合わせる)
  • 体力(稽古→他受験者の受け→審査本番…の長丁場に耐えられる体)
  • 反応する力(技名で瞬時に動く。○○自由!にも対応する)
なんか、全部だな!あり過ぎ!嫌になるな~。
仕方ないけど。

普段あまり稽古しない技は、練習するチャンスを逃さないようにしたい。
半身半立・回転投げはあまりやったことがありません。

片手持ち・正面打ち以外…横面打ち・両手持ち・諸手取り・突き・肩取り・胸取り・後ろ系で戸惑わないようにしておかないと。
まずは基本の技をしっかり身につけよう。
そうしたら応用も出来るようになるかな。

追記:四苦八苦したけど、無事1級になることができました。2019年6月
⇒ 1級合格通知~アスリートを目指そう

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ここから下は たまに意味不明な 稽古備忘録です。

本日の稽古内容

ゴロゴロ運動

相変わらず、消化不良感がある。

側面に入っての呼吸投げ

投げた後も気持ちを切らさないようにする。

片手持ち呼吸投げ

相手と一緒に動く。
腕を振りかぶらずに、親指を下に向けながら、すっと下げるようにして投げる(前受け身)

全体稽古の後は、受験する級ごとにグループになっての稽古でした。5級受験者のグループで稽古しました。

座技正面打ち第一教

(表)相手が振り上げた時に、その腕の下から肘上をつかむようにして制する。
同時に相手の腕をつかんだ腕と同じ側の足で1歩踏み込む。

(裏)裏はどちらかと言うと、相手の腕を制するのが遅れた時の技。
遅れたから、相手の背後に入って制したのでしょう、とのこと。
なるほど。

座技正面打ち第二教(表)

いつもと違い、畳の上で手首をキュッと曲げて決めた後、両腕で引っかけて極めるという2段階方式でした。

正面打ち入り身投げ

まずは受けの背後に入り身する。
相手の打ち込み腕と反対側の肩の後ろから前が見られるくらい、深く入り身。

相手に密着した状態でさばく。
相手から離れると振り回すことになり、上手くいかない。

片手取り呼吸投げ

相手の側面に入り身投げる方法(後ろ受け身)と転換して前に投げる方法(前受け身)があるので、審査の時に両方できると単調にならない。

後ろ受け身時は足を跳ね上げるので、取りの上半身が前のめりだと蹴られる可能性がある。
取りは姿勢をまっすぐに保って投げること。

片手持ち四方投げ

居着いたままで受けを取らない。

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